サッカーの永久欠番一覧(ヨーロッパ、北米、南米、アジア、Jリーグ)

2017年9月6日

時々耳にする、永久欠番。
これはクラブに多大な貢献をした選手をリスペクトするため、その選手が着けていた番号を永久に使用しなようにすることです。

サッカーの世界ではまだまだマイナーですが、逆にアメリカのプロバスケットボールNBAや大学バスケットボールなどでは、永久欠番だらけだったりします。

では、ざっとサッカーの永久欠番を挙げてみましょう。

欧州

国名 クラブ名 番号と選手名 補足
イタリア ACミラン No.3 パオロ・マルディーニ 世界最高の左サイドバックと称されたミランのレジェンド
No.6 フランコ・バレージ センターバックとしてミラン一筋
インテル・ミラノ No.3 ジャチント・ファッケッティ 634試合出場のイタリアを代表する左サイドバック
No.4 ハビエル・サネッティ 10年以上インテルのキャプテンを務めた鉄人
ナポリ No.10 ディエゴ・マラドーナ ナポリの王様として、南部クラブ初の国内2冠を達成
アタランタ No.14 フェデリコ・ピザーニ 現役中死去
カリアリ No.11 ルイジ・リーバ フォワードとして、セリエA得点王を3度獲得
ブレシア No.10 ロベルト・バッジョ イタリアの至宝と称されたファンタジスタ
No.13 ヴィットリオ・メーロ 現役中死去
ヴィチェンツァ No.9 パオロ・ロッシ フォワードとしてセリエB、セリエAで得点王
キエーヴォ・ヴェローナ No.30 ジャソン・マイエーレ 現役中死去
イングランド マンチェスター・シティ No.23 マルク=ヴィヴィアン・フォエ 現役中死去
チェルシー No.25 ジャンフランコ・ゾラ 非公式
ウェストハム・ユナイテッド No.6 ボビー・ムーア イングランド史上最高のディフェンダーの1人
フランス CSスダン・アルデンヌ No.29 ダビド・ディ・トマソ 現役中死去
RCランス No.17 マルク=ヴィヴィアン・フォエ 現役中死去
オランダ アヤックス No.14 ヨハン・クライフ 空飛ぶオランダ人と称される、トータルフットボールの申し子
FCユトレヒト No.4 ダビド・ディ・トマソ 現役中死去
ベルギー クラブ・ブルージュ No.23 フランソワ・ステルシェル 現役中死去
ポーランド レギア・ワルシャワ No.10 カジミエシュ・デイナ ポーランドを代表するミッドフィールダー・フォワード
ハンガリー ブダペスト・ホンヴェードFC No.10 フェレンツ・プスカシュ 50年代に無敗を誇ったハンガリー代表の中心選手
オーストリア ラピド・ウィーン No.5 ペーター・シェッテル リベロとして30年間活躍したミスター・ラピド
ルーマニア ディナモ・ブカレスト No.11 カターリン・ハルダン 現役中死去
チェコ SKディナモ・チェスケー・ブジェヨヴィツェ No.8 カレル・ポボルスキー 代表118キャップを誇る右サイドのスピードスター
ロシア CSKAモスクワ No.16 セルゲイ・ペルフン 現役中死去

南米

国名 クラブ名 番号と選手名 補足
ペルー ウニベルシタリオ・デポルテス No.22 ホセ・ルイス・カランサ 同クラブ一筋で活躍した守備的ミッドフィールダー
コロンビア アトレティコ・ナシオナル No.2 アンドレス・エスコバル 94年ワールドカップアメリカ大会でオウンゴール後、暗殺
ブラジル ヴァスコ・ダ・ガマ No.11 ロマーリオ 公式戦通算1,000ゴールを記録したブラジルのレジェンド

北米

国名 クラブ名 番号と選手名 補足
アメリカ ロサンゼルス・ギャラクシー No.13 コービー・ジョーンズ MLS創設当時から同クラブ一筋の鉄人
ニューヨーク・コスモス No.10 ペレ 北米サッカーの発展に貢献、サッカーの神様

アジア

国名 クラブ名 番号と選手名 補足
韓国 釜山アイパーク No.16 金鋳城 [キム・ジュソン] アジア年間最優秀選手賞を3年連続で受賞
サウジアラビア アル・ナスル No.9 マジェド・アブドゥラー 砂漠のペレと称されたサウジアラビア史上最高のフォワード
Jリーグ ザスパクサツ群馬 No.31 奥野僚右 クラブを県リーグからJFLに昇格させた功労者
アルテ高崎 No.30 加藤康祐 現役中死去
横浜F・マリノス No.3 松田直樹 現役中死去
藤枝MYFC No.2 斉藤俊秀 選手兼監督としてプレーした元日本代表ディフェンダー
FC岐阜 No.13 桐山周也 現役中死去
サガン鳥栖 No.17 坂田道孝 鳥栖フューチャーズ発起人。1/7に逝去したため、17番が永久欠番に
ガイナーレ鳥取 No.5 不明 現役中死去

こうして並べてみると、不幸にも現役中に亡くなられた方の番号が永久欠番になるケースが目立ちます。
最近では日本代表としても活躍した故・松田直樹選手が印象深いですね。

海外では、94年ワールドカップアメリカ大会でオウンゴールした後、暗殺されたエスコバルも永久欠番となっています。
彼は暗殺されなければ、ACミランに移籍することが決まっていました。

クラブに多大な貢献をした選手として見ると、やはりミランのレジェンド・マルディーニやバレージ、インテル・ミラノの鉄人サネッティ、ファッケッティなどは素晴らしいですね。
長年に渡りクラブに貢献してきたことに対し、敬意を表する永久欠番です。

ところで、なぜナショナルチームの永久欠番が無いのか疑問に思った方もおられると思います。
これはFIFAが、ナショナルチームの永久欠番を認めていないからです。

多大な貢献をした選手をリスペクトするための永久欠番であれば、ナショナルチームも認めて良いと思うのですが。