ガチだから面白い!真の欧州サッカー王者を決めるUEFAチャンピオンズリーグ

2017年9月6日

真の欧州サッカー王者を決めるUEFAチャンピオンズリーグ

サッカーは全世界規模のメジャースポーツですが、どこが本場かというと欧州と南米に意見が真っ二つに分かれます。
その議論はともかく、地域内の多数の国からチームが参加して優勝を争う国際大会となると、やはりヨーロッパのUEFAチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)が最注目大会であることには誰しも異論がないはずです。選手の出場資格という条件も絡むので国別対抗の色彩も濃く、世界中のサッカーファンにFIFAワールドカップに勝るとも劣らない興奮をもらたしています。
それでは、セミ・ワールドカップとも称されるチャンピオンズリーグの歴史や直近の情報をご紹介しましょう。

UEFAチャンピオンズリーグについての基本的なデータ

チャンピオンズリーグは、UEFA(欧州サッカー連盟)の主催で毎年9月から翌年の5月にかけて行われる、ヨーロッパ各国のクラブチームによるサッカーの選手権大会です。略してCLまたはUCLとも呼ばれます。

この大会が発足したのは1955年、最初はチャンピオン・クラブズ・カップという名称で各国リーグの優勝クラブが参加する大会でしたが、1990年代に参加クラブ数や参加資格が大きく拡大されました。
現在の参加チーム数は32チームで、2014~2015シーズンには、スペインリーグのFCバルセロナが通算5回目の優勝を果たしています。

プロ選手をも必死にさせる破格の賞金と待遇

チャンピオンズリーグは欧州のクラブシーンで最も権威ある国際大会で、各国リーグの上位クラブが総登場するため世界的な注目を集めています。FIFAワールドカップ同様、世界中のサッカー選手が憧れる大会であり、メジャータイトルです。
決勝のテレビ視聴者は毎年1億人を越えるとされており、直近ではアメリカNFLのスーパーボウルを上回る人気で、オリンピックやワールドカップ以外の毎年行われるスポーツイベントでは世界一の視聴者数を記録しています。

1戦1戦勝ち上がるごとにクラブには莫大な賞金が支払われます。優勝したクラブは全戦の賞金合計で約77億円もの大金が獲得できるとされています。さらに、優勝クラブは名実共に欧州一と認知される栄誉があるので、多くのクラブは自国のリーグ戦よりもこの大会で勝つことを目標にしているのです。

名称の変遷と大会ルールの歴史

発足時はヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ (European Champion Clubs’ Cup)という名称で、各国リーグの優勝クラブが出場するホーム&アウェーの2試合の合計スコアでのノックアウト方式の大会でした。そして、1990年代になってから大会名や形式が次々と変更されています。

その変遷をみると、1991-1992シーズンに4チーム×2のリーグ戦を導入し、1923-1993シーズンには大会名がヨーロッパチャンピオンズリーグに変更され、1996-1997シーズンにUEFAチャンピオンズリーグに大会名が変更されています。
また、1999-2000シーズンには予選方式と本大会方式が大幅に変更され、出場チーム数が24チームから32チームに拡大されました。しかし、試合数の増加で選手の疲労度が増えて試合レベルの低下が懸念され、2003-2004シーズンには大会システムが変更されています。2009-2010シーズンは、予選なしで出場できるチームが16チームから22チームに拡大されるとともに、出場枠がUEFAランキング上位9カ国から12カ国あるいは13カ国へ、また、ランキング上位3カ国は上位2チームから3チームに変更されました。

きっかけはフランスのスポーツライター

チャンピオンズリーグは1955年に、フランスのスポーツライターのガブリエル・アノの提案ではじまりました。
そのヒントになったのは、1948年の南米クラブ選手権が大成功を収めたことだそうです。同じものをヨーロッパで開催すれば盛り上がるのではないかという彼の「予言」は見事的中しました。

スペイン-リーガエスパニョーラのクラブに注目

クラブ所在国別の優勝回数は、スペインリーグ所属のクラブの合計が15回でトップです。
中でもレアル・マドリードは世界最多の10回もの優勝を誇り、1956~1960年においては5連続優勝という偉業を成し遂げています。他に、FCバルセロナやアトレティコ・マドリーなどの世界的強豪も多く好成績を収めており、スペイン勢の圧倒的な優勝回数を支えています。レアル・マドリードやFCバルセロナには世界的に有名な選手達が数多く在籍しており、彼らが繰り出す芸術的なプレーの数々や、他国・他クラブの名選手達との激しい戦いを目にすることができる貴重な機会ですから、注目して観戦してみると良いでしょう。
ちなみに、優勝回数はイタリアが12回、イングランドも12回、ドイツが7回で、オランダが6回と続いています。

チャンピオンズリーグのテレビ放映は日本でもスカパー!や、地上デジタル放送でも行われており、日本国内からでもリアルタイムに楽しむことができます。チャンピオンズリーグ開催期間には、ぜひ世界中の強豪クラブの激闘を観戦してみてください。